2020年10月3日(土)~4日(日)で北アルプスの南岳・中岳・大喰岳・槍ヶ岳(登頂断念)へバディと行ってきました。
2020年シーズン、8月の北穂高岳ソロに続いて2回目の北アルプスです。
標高2,500m付近では、紅葉が見頃でとても綺麗でしたが、11kgのザックを背負って3,000mまで一気に登るのは、さすがにしんどかった!
でも、しっかりご褒美をいただくことができました。がんばった甲斐があったもんです。
もくじ
登山マップ 上高地→横尾→槍沢→天狗池→南岳→中岳→大喰岳→槍ヶ岳

岐阜県側のあかんだな駐車場からバスで上高地バスターミナルへ。
上高地→横尾、そこから初めて槍沢ルートを使い、天狗原を通って南岳小屋でテント泊。翌日、槍ヶ岳まで縦走して下山しました。

活動時間 : 15:45
距 離 : 42.0km
累積獲得標高 : 2,271m
紅葉シーズン!横尾までは人・ひと・ヒト!登山者はほぼ涸沢へ

北アルプスの紅葉シーズンということで、あかんだな駐車場から上高地行きのバスも通常6:50始発が、僕たちが到着した5時すぎに臨時バスが2台出発していきました。
僕たちも6時の臨時バスに乗って、予定よりも1時間も早く上高地入りすることができてラッキーでした。
6:40 上高地を出発。
8月の閑散とした状況から一転、多くの登山者でにぎわっていました。
8:50 横尾までは・・・。

横尾から南岳へ目指して槍沢方面へ。
あれっ!人がいない!
横尾にいたほとんどの登山者が、涸沢へ行ったみたいです。涸沢の紅葉って、やっぱすごい人気なことを実感しました。
ちなみに天気は、本日は曇り、明日から崩れる模様。昨晩10/2(金)晴れの涸沢テントは950張りだったそうです。平日なのに、タイミング合わせていける皆さん、うらやましいです。
静かな槍沢沿い~槍沢 大曲り分岐 day1

横尾からは、登山者とほとんど合わずに静かな槍沢沿いを歩きます。
一の俣(1,700m)付近も薄っすら紅葉が始まっています。登山道はよく整備され、安全に歩くことができました。

10:20 槍沢ロッヂに到着。軽めにエネルギー補給して先へ進みます。

槍見ポイントから槍の穂先が見えて、少しテンションアップ!まだまだ遥か先ですが!
ここまでの移動距離としては、約半分(14km)来たけど、標高は1/5(300m)しか登っていません。本番はこれからですね。

11:00 槍沢キャンプ場へ到着。水場もあり整備されたキレイなトイレもありました。テン場は上流方向へすすむと沢沿いにもありましたよ。
写真正面の尾根は「東鎌尾根」。帰りの槍ヶ岳からの下山ルート予定ですが、天気次第ではルート変更もあり得ます。

10:45 槍沢大曲り分岐へ到着。
標高約2,000mまで登ってきました。槍沢ロッヂあたりからの本格的な登りで、すでにヒーヒー言ってます。
槍沢 天狗原分岐~天狗池(逆さ槍ヶ岳)day1

12:15 槍沢天狗原分岐へ到着。ここから天狗原方面へ。
紅葉がきれいです。曇り空なのと、カメラがショボくて画像では伝わらないのが残念です。

天狗池までの途中、岩礫の大斜面あたりで、また槍の穂先が顔を見せてくれました。隠れないでくれと願いながら池へ向かいます。

登ってきた槍沢を見下ろす。風がひんやりして、じっとしてると体が冷えるので、ここでフーディニジャケットを着用。

12:50 天狗池(2,500m)へ到着。
生憎の曇り空ですが、バッチリ池には「逆さ槍」が写ってます。これが見れてだけでも満足!

ナナカマドも真っ赤に色づいてキレイです。今年もきれいな紅葉を見ることができたな~。
核心部 横尾尾根のコル~南岳小屋 day1

13:30 やっとのやっとで「横尾尾根のコル」(2,700m)へ到着。
ここから本谷方面の屏風岩、前穂高北尾根が一望でき、紅葉もとってもきれいで最高な眺めでした。

8月に登った北穂高もあんな近くに!

東の遥か彼方に薄っすらと富士山も見えました!

天気予報通り、風も強くなってきて、一気に体感温度が低くなってきました。
ここまでくると流石に11kgの荷重が効いて疲労もたまっているので、ザックを降ろしエネルギー補給。
ヘルメットを着用して慎重に慎重に、しっかり声掛け合っていこうとバディと話し出発。
絶景とこの高度感、たまりません!

三点支持をしっかり意識して、核心部の梯子・鎖場を登ります。

14:45 南岳3,033mへ登頂。
明日進む槍ヶ岳までの縦走路もバッチリ見えてますが、風が強いので幕営地の南岳小屋へ急ぎます。
南岳小屋 ご褒美のサンセット day1

南岳小屋のテン場には、すでに15張り。なんとか風をかわせそうなところで設営してコーヒータイムしていると、日が差して青空が広がりはじめました。
朝から曇り空で、明日は霧の予報で完全に諦めていた太陽が顔を出してくれたんです。
テント内も一気に暖かくなり太陽光のありがたみを感じます。

そして、マジックアワー!標高3,000mのテン場で素晴らしいサンセットを見ることができました。

上高地から20km、テン泊装備を背負って登った甲斐がありました!期待してなかっただけに最高のご褒美をもらいました。
これだから山登りはやめられない!
ガスの中、槍ヶ岳目指して出発 day2

昨日、陽が沈んでからはスマホの電波も入らないので、特にすることもなく20時には睡眠モードに。
寒さ対策はバッチリで暑いくらいだったけど、全然寝付けなかった。体が疲れすぎてたからだろうか。どうしたらもっと熟睡できるのかな。
4:00 トイレに行くのに我慢できず、仕方なく起床。外は予報通り、濃いガスに包まれていた。そして寒い。たしか予報では最低気温1℃だった。
6:00 朝食のドライフードのカニ雑炊で体を温めて、パッキングして出発。

稜線上は、なかなかの風。黙々と前進あるのみ。

7:00 中岳3,084mへ登頂。
こんな天気なので、写真を撮ったら進みます。

梯子、クサリ場もありますが、慎重に進めば特に問題なしです。

7:30 岩礫、岩稜帯を歩き、大喰岳3,101mへ登頂。

7:55 ず~っとガスと風の中、槍ヶ岳山荘へ到着しました。
ここで休憩しなから、天気をチェック。

槍ヶ岳は、完全にガスの中。
今後の天気予報は、更に風雨が強くなってくる予報。悩んだ末に槍ヶ岳への登頂は断念して、下山することに決めました。
一度も登頂してなければ、こんな天気でも登っていましたが、またの機会までお預けにしておきます。
そして、計画していた下山ルートは、東鎌尾根から槍沢ルートへ変更しました。

14:30 パラパラと雨が降り続ける中、上高地へ帰ってきました。
途中、横尾や徳澤は行きのようにたくさんの登山者でにぎわっているのかと思いきや、空いていました。天気が下り坂だったので、みなさん早い下山だったのかな。
まとめ
今回、はじめて槍沢ルートをつかい南岳・中岳・大喰岳を縦走し、日本3,000m峰登頂を3つ達成できました。梯子・クサリ場・岩稜帯など登りごたえがありました。
そして、天狗池では逆さ槍、紅葉、南岳小屋でのサンセットと今回も絶景を楽しむことができました。
ただ、遠かったね。11kg背負っての片道20kmはハードだったけど、少しは成長できたと思うので、自分の成長を楽しみに登山計画しようと思います。
最後に、山登りするみなさん、ほんと凄いわ。あきらかに御年70近い方が槍ヶ岳目指して登ってくる姿見ると、感心しちゃう。
つくづく「気持ちが大切」なんやなと思いました。
自分があの年になってもチャレンジする気持ちもてるんだろうか。
先のことは分かりませんが、山登りに限らず、常に前を向いてチャレンジしていく気持ちをもって生活したいですね。