ロフトベッドに必須なアイテムといえば、ベッドへアクセスするための『はしご』です。
設置スペースの幅が300mmしかありません。そもそも狭い。
大人はもちろん、子供が中学生・高校生にでもなればカニ歩きしないと移動できないほどの幅です。
はしご以外のアクセス手段としては、一般的に階段状のラックや本箱がありますが、開放感・風通し・固定を検討した結果、階段状のラック・本箱よりも『はしご』をつくることに決めました。
ロフトベッド はしご取付イメージ
部屋中央に配置したロフトベッドにアクセス用のはしご取付イメージです。
ロフトベッドの両サイドは、壁とのすき間が300mmしかないため、斜め掛けのはしごでは体が入りません。
ということで、必然的に垂直はしご、そしてベットに対して直角方向に取り付けます。
はしご 形・サイズ
垂直はしご 床から天井梁までの高さ2,700×幅300 踏みざん(ふみざん:足を置く部分)8段/間隔300mmのものを製作します。
ベッド面の高さ1,680mmに対し、はしごをつかむ位置が2,100mmぐらいにあると昇り降りしやすいこともあって、はしごを梁まで伸ばすことにしました。
床・壁、そして梁に固定箇所が増えるので、はしごがブレにくくなります。
ベッド転落防止柵にも少しなるかな。
主な材料 はしご1本分
・杉 角材 90×30×3,000mm 3本
・木ねじ 4.5×75mm
杉角材は、近所のホームセンターでは販売されてなかったので、建築屋さんに頼んで購入しました。
ロフトベッド はしご製作・取付
材料の切断・加工
はしご幅は外寸300mm、支柱幅30mm×2本なので、240mmの長さで踏みざん8本分と支柱2本2,700mmを丸ノコで切り出します。
あとで組み立てやすいように、支柱の踏みざん取付位置に下穴を開けておきます。
ロフトベッド東側のはしごは、かべの巾木と干渉するので、その部分を切り欠きます。
丸ノコ刃の出具合を巾木厚10mmに調整して、短冊状に切込みを入れます。
金槌で軽くたたけば、パキパキっと取れます。
ノミとヤスリ掛けして仕上げます。
はしご 組み立て
踏みざんの取り付けは、木工用ボンドと皿ビス75mm片側2本×2で行います。
木工用ボンドは、今回から「タイトボンド」を使用しました。
タイトボンド(アメリカ フランクリン社)は、木工家やギター製作等で愛用されている木工接着剤です。接着の硬化が速く、強力な接着力、硬化した接着材を削ぎ取ることができるという素晴らしい特徴があります。
踏みざん8個を支柱1本に取り付けました。
この状態で、まず壁にビスで取り付けてから、残りの支柱をはめ込みます。
はしごが完成した状態で設置しようとすると、幅300mmのスペースでは取り回しがうまくできずに、設置できない恐れがあったので、支柱1本は最後にはめ込むことにしました。
ビス頭が目に付くところは埋め木で隠すので、事前に埋め木用の下穴φ10mmを開けておきます。
踏みざんを取り付けた支柱から、壁にビスで固定させます。
梁のライン上なのでボード下地に間柱があり、しっかりとビス固定できます。
残りの支柱をベッドとのスキマにはめ込んで、踏みざんの水平を確認しながら固定させます。
丸棒φ10mmを2~3mm厚でカットしたもので埋め木をしてビス頭を処理します。
ロフトベッドはしご、組み立て、埋め木
木工用ボンドを少量塗布した埋め木を穴にはめ込みます。
ロフトベッド はしご完成
どうやって幅300mmのスペースに、ロフトベッドまでアクセスするか色々と悩みましたが、満足できる『はしご』ができました。
学習机の椅子の出し入れにも干渉しません。
はしごの昇り降りは、正面を向いてはできないため、横向きに手と足をかけながら昇り降りします。
もちろん大人が昇り降りもできますが、300mmの幅にお腹やお尻が引っかかる人はOUTです。
木製はしごは、スチール製のように冷たくなく手触りも滑らかです。
部屋とロフトベッドとはしごの材質が同じなので、違和感ない仕上がりにできました。
あとは落下防止柵ですが・・・
写真のはしご右(足元側)は、昇り降り口になるので落下防止柵は取り付けれません。
支柱の角材も幅90mmあるので、これだけでも落下防止柵がわりになるかな!?
ちょうど腹部の位置に、はしご支柱がくるので、実際に使ってみて必要なら検討したいと思います。
次回、【子供部屋 仕切り#12】壁掛け収納を1×4材とJフックで簡単追加!