外壁の材料には、安価な野地板を使います。切りっぱなしで乾燥されてない荒材なので、よく乾燥させてから【杉板の鎧張り(下見張り)】で施工しました。ホームセンターで大量購入した野地板の外壁施工の様子をお届けします。
野地板の乾燥期間や鎧張り(下見張り)施工時のポイントなど。少しでも参考になれば嬉しいです。
完全独学・素人施工の様子をお届けしますので、良い子はマネしないでね!
※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さい。
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小屋外壁の構成・手順
満足いく仕上がりになったね!
外壁材には、ホームセンターで購入できる安価な杉の野地板を使いました。
野地板に決めた理由は、なんてったって安い!!
外壁下地の胴縁に塗装した野地板を鎧張り(下見張り)で施工します。
【杉野地板・鎧張り手順】
・野地板を乾燥させる
・野地板を塗装する
・取り付け治具をつくる(重ね幅定規・板受け)
・板を張る(木材カット・切り口塗装)
・四隅の角を仕上げる
杉の野地板を購入・乾燥させる
ホームセンターでは、10枚1束のセットものと1枚単位のバラで販売されています。
購入したサイズは、幅が広い180mmです。
この小屋づくりで必要な野地板の枚数を算出すると、なんと約140枚!!
レンタルトラックで一気に14束140枚を購入しても、ほかの資材もあって置き場所(乾燥させる場所)がないので、作業の進捗に合わせてマイカーで数回に分けて購入・運搬することにしました。
【野地板とは】
表面がざらざらしている荒材の一種で、製材されたそのままの木材を指します。製材機は主に丸ノコではなく帯ノコです。帯ノコで製材した面はザラザラで、寸法の精度もあまり高くありません。荒材の一種であるため、仕上げ加工を行う必要があります。比較的安価に入手できます。
購入した野地板の一枚一枚の間に端材などを噛まして空気が通るようにして乾燥させます。
乾燥期間は2~3週間ぐらい。
でも結果的に工程が遅れて1ヶ月以上乾燥させていたかな・・・。
野地板(4束ぐらい)購入⇒ 乾燥 ⇒ 塗装 ⇒ 施工
外壁施工の間は、このローテーションを繰り返します。
乾燥させた野地板を塗装する
塗料:ニッペ木部保護塗料『水性ウッディガード』
塗料はニッペの木部保護塗料『水性ウッディガード』にしました。
いつも使っている「キシラデコール」ではなく『水性ウッディガード』にした理由は?
たまたまホームセンターのアウトレットセールに遭遇して、3.2ℓ税抜1,300円、1.6ℓ税抜1,000円、0.7ℓ税抜700円でゲットできました。
カラーは「チャコールブラック」。セール品だけでは必要量を確保できなかったので、一部を「けやき」で塗装することに。
【購入した塗料】
木部保護塗料『水性ウッディガード』【計11.9ℓ】
・チャコールブラック 3.2ℓ×2缶、1.6ℓ×1缶
・けやき 3.2ℓ×1缶、0.7ℓ×1缶
『水性ウッディガード』 油性を超える浸透力!
【特長】
●マイクロ粒子浸透型の新しい微臭の水性木部保護塗料です。
●木材の防虫・防腐・防かび・防藻効果に優れ、木材に浸透して内部から木の腐食を防ぎます。
●耐候性に優れたマイクロ粒子浸透型顔料の採用で、木目がよりくっきりキレイな仕上がりになります。
●日光による木の焼けを防ぐために、紫外線吸収剤を配合し色アセ・劣化を防止します。(UVカット)
●自然にやさしい蜜蝋成分を配合し、はっ水効果があります。
【用途】
ログハウス・ウッドデッキ・ラティス(木製フェンス)・ぬれ縁・門扉・板塀・雨戸・戸袋・ルーバーなど屋外の木部・木製品。
【使用可能な素材】
木部
【種類】
水性塗料
【うすめ方】
塗料の粘度が高く、塗りにくいときは、水で少しうすめてください。
【乾燥時間】
●夏 約2時間
●冬 約4時間
※塗り重ねるときは1回目がよく乾いてから2回目を塗ってください。(目安は夏約2時間、冬約4時間です。)
引用:ニッペホームプロダクツ(株)商品情報
野地板に保護塗料を塗る
乾燥させた野地板の表面には、たくさん木くずが付着しているので、ほうきで払って除去してから塗装しました。
表面をサンディングしようかとも考えたんですが、140枚・・・が億劫に感じて手抜きしました。
塗装箇所は、外面となる野地板の木裏・小端(こば)・木口です。内面となる木表は塗料節約もあって未塗装です。
塗装回数は「1度塗り」。
【1度塗りの理由】
・ざらついた面は塗装の表面積が大きくなり1度塗りでも塗料がしっかり付着すること(かなり消費しますが…)
・屋根の軒で直接雨が外壁に当たりにくく汚れにくい
・2度塗りは手間がかかりすぎる、後からでも上塗りでカバーできる
といったところです。
しっかり乾燥させた野地板に塗ったこともあり、塗料が吸い込まれて半日ぐらいで表面のべたつきは無くなってました。
スピーディーで簡単きれいに塗れるよ!!
治具をつくる(重ね幅定規・引っ掛け板受け)
外壁材用の治具を用意すれば、一人でも作業できます。
「野地板の重ね幅=30mm」を規定した治具を余っている合板などで製作しましょう。
治具にビスを打つ位置がわかるようにマークを入れておくとGOODです!
この重ね幅定規の治具があれば、外壁間隔を一定にして高さを合わせることができ、等間隔のキレイな仕上がりにすることができます。
合わせてつくったのがこれ。
一人では2メートルの板を高さ調整しながら外壁材を張り付けることはできないので、水切り金物のあまりで「引っ掛け板受け」をつくりました。
鎧張り(下見張り)で板を張る
【鎧張りとは】
杉の板を下から順に重ね合わせて作った外壁の張り方
鎧張りの施工手順は、過去記事↓↓↓をチェックしてください。
※今回の小屋づくりでは、外壁に通気層を設けるための胴縁があるので、外壁材の取り付けビスは胴縁の位置に打ちます。
・板幅方向にビスを2本打ち込まない
・重なる2枚の外壁材を1本のビスで貫通させない
(収縮で割れる可能性あり)
これを防ぐために野地板などの無垢の外壁材を取り付けるときは、板材が伸縮できるように板幅方向は1本のビスで留める
塗装しておいた外壁材(野地板)を寸法にカットします。
寸法は、胴縁に板がつながる位置(ビスが打てる)となるように合わせて出します。
カットした板の木口まわりを塗装してから張り付けます。
1段目に取り付ける最下部の板は、土台水切り金物との間に合板9mmを挟んで、通気口を確保した状態で取り付けます。
2段目からは、つくっておいた2つの治具を駆使して、重ね幅をあわせながらビスを打っていきます。
あとは同じ要領で、もくもくと外壁材を取り付けます。
窓などの開口部まわりは現物合わせで、慎重にカットして進めました。
最上部の板は、垂木が干渉する部分を切り欠いてから張り付けます。
屋根下にも通気層があるので、そこを塞がないように必要であれば木幅もカットして調整します。
けやきカラーの板は、開口部がない西面に張り付けます。
家の中や庭からは見えない部分(裏側)なので、ビジュアル的には違和感はありません。
四隅の角を仕上げる
本来、鎧張り(下見張り)の四隅の角にあたる部分は、板を互い違いになるように交互に張っていく必要がありますが、かなりの手間がかかりそうだったので、鎧張りの四隅にはL字型のカバー作って取り付けることにしました。
外壁の四隅にカバーを取り付けたことで、エッジが際立って小屋の見栄えも良くなりました!!
黒(チャコールブラック)と茶(けやき)の2色もカバーのおかげで、思った以上に良い仕上がりとなりましたね。
外壁完成 芝生と庭木と小屋のマイガーデン
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使用した材料、工具類
使用した材料
・杉野地板 12×180×2,000mm 約140枚
・木部保護塗料 水性ウッディガード
チャコールブラック 3.2ℓ×2缶、1.6ℓ×1缶、けやき 3.2ℓ×1缶、0.7ℓ×1缶
・フランクリン タイトボンド3 450ml 耐水性木工用ボンド
・ペイント用多用途コテ刷毛
・ゼロステン スリムねじ 3.3×35
使用した工具類
・長谷川工業 脚部伸縮式はしご兼用脚立
・ドライバドリル
・インパクトドライバ
・充電式丸ノコ
小屋の顔となる外壁の材料に、安価な野地板を使い施工した様子をお届けしました。
大量の野地板を購入して、乾燥→塗装→カット→張り付けの作業は大変でしたが、目に見えて仕上がっていく様子が見て取れるので、あっという間に感じました。
雨樋いの取付など、まだ残っている作業もありますが、これで概ね外観が出来上がりましたね。
次回は、片流れ屋根に「雨どい」を取り付けます。「雨どい」の役割って何か知ってますか?小屋を長持ちさせるのに必要な設備の施工です!!
少しずつ・のんびり小屋づくりをすすめてます。応援してもらえると励みになります。
※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さい。