敷地の庭に小屋づくりをはじめるにあたって、「どんな小屋を建てるのか」について考えたことをまとめました。
※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さいね。
小屋づくり 大きさ・基礎の形・構法(工法)
小屋を建てたい敷地によって建物への規制があります。どのような土地であるか事前に確認しておきましょう。
また小屋は「建築物」となり条件によっては、建築確認申請が必要になったり固定資産税の対象となるので、自治体等で事前に相談して確認することがおすすめです。
今回の小屋づくりの条件は以下となりました
・すでに家屋が建っている敷地に小屋を建てる
・小屋の大きさ「床面積10㎡以内」
・用途地域「第一種居住地域」、防火・準防火地域に指定されていない
・小屋の土地への定着性「束石の上に小屋を置く」
建築確認申請が不要、固定資産税が課税対象とならない「大きさ」や「基礎」が小屋づくりの基本条件となりました。
建築構法は、DIY向きな「木造枠組み壁構法」2×4工法(ツーバイ工法)
・つくり方が比較的単純で強度を出しやすい
・材料がホームセンターで手に入る
・規格サイズに合わせた寸法で設計すると低コスト化が可能
材料や工具は、ホームセンターとネット通販を基本に購入します。
合板の規格寸法「1,820×910」を基準にして、枠(スタッド)の間隔は「455mm」としました。
455×2=910、910×2=1,820となり、455mmの倍数です。
455mm間隔を基準に設計することで、設計や材料の数量拾い出しが簡単になり、ムダな材料が出るのを減らし、材を切断するなどの作業量を減らして効率よく作業をすすめられます
上記の「455mm、910mm」を基準として、小屋の大きさ「床面積10㎡以内」に収めようとすると、床面積「3,640×2,730」=9.937㎡(3坪、6帖)となります。
基礎づくり
・床面積10㎡以内、「455mm」(910mm)を基準寸法とする
・床面積「3,640×2,730」=9.937㎡(3坪、6帖)
・独立基礎:コンクリート羽子板付き束石
・独立基礎の数:20(910mmピッチの交点の数)
小屋を建てる敷地には若干傾斜(勾配)があります。
基礎づくりでいちばん悩んだ点は、どこで水平をとるか(水平を調整するか)でした。
(1)土地(地面)を平らする
(2)独立基礎の高さを水平にする
(3)束柱の長さを調節して水平にする
土地を平らにしても削り取った残土の処理や砕石を敷く量・転圧作業量など時間も費用もかなりの増加です。
また、重たいコンクリート束石を「水平位置(平面)」と「垂直位置(高さ)」を調整して、20個すべての水平・垂直を合わせることは至難の業です。
時間をかけて丁寧に作業をしても、所詮素人なので位置がズレることは想定済み。
となると、消去法で「(3)束柱の長さを調節して水平にする」に決まりです。
水盛り・遣り方でキッチリ水平位置を出すことができれば、水平位置(X,Y)だけをしっかり合わせるように独立基礎を設置する。垂直位置(高さ)は束柱で調節できるのでズレても気にしない。
独立基礎となるコンクリート束石を据え付けた後、20個それぞれの束石上端から水糸までの高さを測り、その長さの束柱を立てると束柱上端で水平がとれている!!はずです。
小屋づくり 屋根の形状・材質
屋根の形状・材質
・片流れ屋根(2/10勾配、2寸勾配、角度:約11.3°)
・屋根材:オンデュリン
・屋根に断熱を施す
屋根の形状は、雨仕舞いのよい切妻屋根(△屋根)と迷ったのですが、シンプルに好きなカタチということと、将来的に小屋の側壁にカーポートの屋根を掛ける構想もあったりなかったり。
というわけで、片流れ屋根に決定しました。
屋根材はフランス製のオンデュリン社「クラシックシート」(波型形状)を使う予定です。
オンデュリンの選定理由
・ホームセンターで購入できる
・施工方法がシンプルで簡単である
・軽量で耐用年数が50年以上であること
・防水性が高いため、下地が必要ないこと
・有害物質が含まれていないこと
なるべく快適な小屋にしたいので、屋根や床下などに断熱層を設ける計画です。
壁の断熱は小屋が建ってから内装作業でゆっくり施工できるので心配してないのですが、屋根や床の断熱は、あとから施工することができなかったり、できたとしてもかなり手間が掛かったりするので、はじめから計画しておきます。
小屋づくり 扉・窓
扉・窓
・木製の扉と窓を製作する
・取っ手等の金具は真鍮製とする
現段階では自作する計画です。
取っ手などの金具類は、ちょっと高価ですが真鍮製を取り付けて、経年で変化する真鍮を楽しみたいです。
「既製品のサッシを購入する」か「自作する」か、まだ迷っていますが壁のフレームを組み立てるまでには予算の残り状況をみて決定する予定です。
小屋づくり 外壁
外壁
・杉の板張り
(1)鎧張り(下見張り)
(2)羽目板アイジャクリ加工
小屋の外壁は、風合いがすきな板張りの一択です。
何と言っても加工がしやすい!コスパいい!
過去、ウッドデッキ物置づくりで杉板の鎧張りにチャレンジしました↓↓↓
小屋づくり その他設備
その他設備
・照明・コンセントなど電気配線
・換気扇
薪ストーブも憧れますが、6帖の小屋にはどう考えてもオーバースペックなので、簡易的なキャンプ用の薪ストーブでも置きたいなと思案中です。
以上、敷地の庭に小屋づくりをはじめるにあたって、「どんな小屋を建てるのか」について考えたことをまとめました。
作りながら決定した内容は随時追記する予定です。
いよいよ小屋づくり施工スタートです!!まずは整地から↓↓↓