外壁下地:「土台に水切り金物を取り付け」てから、壁パネルの合板の上(外側)に「タイベック・透湿透湿防水シートを張り、胴縁を取り付ける」工程をお届けします。
水切り金物の加工方法や透湿防水シートを張る順序、外壁との通気層をもうけるための胴縁取付で注意することなど記載しています。
本当は、「窓や扉などの建具を取り付け」⇒「外壁下地の施工」⇒「外壁材取り付け」の順に作業したかったのですが、「窓・扉」を自作することにしたので、壁パネルの雨養生も兼ねて先行で外壁下地「透湿防水シート」を張ることにしました。
透湿防水シートを張っちゃえば、雨対策も窓・扉の開口部だけすればいいので養生作業がとても楽になりメリット大でしたね!
・外壁の構成
・土台:水切り金物の加工・取り付け
・透湿防水シートを張る
・通気層を設けるために胴縁の取り付け
・使用した材料、工具類
完全独学・素人施工の様子をお届けしますので、良い子はマネしないでね!
※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さい。
外壁下地 構成(外壁通気層)
外壁には防水・防火・断熱が求められ、さらに耐久性・耐候性も備える必要がありますが、外壁材のみでは対処しきれないので下地である程度カバーしていきます。
(1)土台部分に水切り金物を取り付ける
土台の水切り金物によって、内部に水がまわるのを防ぐことが期待できる。
※水切りを先付けしてから透湿防水シートを20mm程度重ねて張り付ける。
(2)構造用合板を張った壁パネルの上(外側)に透湿防水シートを張る
透湿防水シートには、外壁材で止水できなかった雨水などの侵入を防ぐ役割があります。また、雨水は通さず、内側⇒外側へ水蒸気を通し、壁内結露を防ぐ効果も期待できます。
【透湿防水シートの施工ポイント】
・下から上へ重ねて張る
・重ね代は100mm以上を確保、出隅部分の重ね代は300mm以上を確保する
・縦の継ぎ目は防水テープを貼る
(3)透湿防水シートの上に胴縁を打ち付け、その上に外壁材をとりつけ通気層を確保する
通気層により壁体内に発生した水蒸気を排出する役割と外壁から侵入した雨水などを排出する効果もあります。
【開口部まわりの胴縁施工ポイント】
・胴縁を開口部枠に突きつけず、空気が流れるように30mm以上のすき間を設ける
【土台】水切り金物 加工・取り付け
加工
透湿防水シートを張る前に、土台に水切り金物を取り付けるための準備をします。
土台水切り金物は、「SGL:スーパーガルバリウム鋼板、水切25」1,830mm×7本をホームセンターで購入しました。
【コーナー部の加工】
外壁のコーナー(角)の位置を基準として、写真★印の寸法を合わせ赤線(実線・破線)をけがきます。
(1)金切りばさみでカット・切込みを入れる
(2)折り曲げる際に接触しないように折り曲げる
※黄線コーナー部は、ハサミで軽く傷を付けておくとキレイに折り曲げやすくなる
(3)折り曲げる(直角に収まる)
【直線・連結部の加工】
直線部で連結する際は、下側に重ねる水切りの折り返し(2ヶ所)を切り取る。切り取る幅は重ね代に合わせます。
下側の切り取った水切りを上側の折り返しに差し込む塩梅です。
取付
水切り金物を取り付ける開始位置は、コーナー(角)からではなく、コーナー加工をしたものから取り付けスタートさせます。その方がコーナー部の収まりがキレイです。
ステンレス スクリュー釘32mmで打つ付け取り付けます。
タイベック・透湿防水シートを張る
屋根下の通気層でも使用した「タイベック・透湿防水シート」を張り付けます。
養生テープ等で仮留めして水平高さにズレが無いか、また土台水切り金物に20mm程度上に重なっているかを確認してからタッカーで留めていきます。
【透湿防水シートの施工ポイント】
・下から上へ重ねて張る
・重ね代は100mm以上を確保、出隅部分の重ね代は300mm以上を確保する
・縦の継ぎ目は防水テープを貼る
張り付ける高さ位置に数か所マークを入れておくと、一周ぐるりと簡単に張り付けできます。
垂木など干渉する部分は、カッターやハサミで切り欠いて、極力、屋根下まで張り上げました。
通気層を設ける胴縁の取り付け
透湿防水シートの上に胴縁を打ち付けます。シートの押さえつけになるのと、胴縁の厚み空間が外壁の通気層となります。
胴縁の取り付け間隔は、基本的に壁パネルのスタッド(間柱)と同じ455mm間隔です。
コーススレッド51mmを使いました。
この段階では窓や扉の取り付けをどのようにするか、はっきりと決まってなかったので、開口部まわりの胴縁の取り付けは残しておきます。
とりあえずこれで外壁下地の作業完了です。
使用した材料、工具類
使用した材料
・水切り金物(土台)L1,830×7本
・ステンレス スクリュー釘 32mm
・デュポン製 タイベック透湿防水シート
・桟木 胴縁 40×16×3,985 22本
・コーススレッド51mm
使用した工具類
・藤原産業 SK11 万能はさみ
・タッカー
・長谷川工業 脚部伸縮式はしご兼用脚立
・ドライバドリル
・インパクトドライバ
・充電式丸ノコ
外壁下地:「土台に水切り金物を取り付け」てから、壁パネルの合板の上(外側)に「タイベック・透湿透湿防水シートを張り、胴縁を取り付ける」工程をお届けしました。
本当は、「窓や扉などの建具を取り付け」⇒「外壁下地の施工」⇒「外壁材取り付け」の順に作業したかったのですが、「窓・扉」を自作することにしたので、壁パネルの雨養生も兼ねて先行で外壁下地「透湿防水シート」を張ることにしたのです。
これからは横からの雨の吹込みにも安心です。残された窓・扉の開口部だけ雨養生すればいいので楽になってホント助かります!
次回は、片流れ屋根:建具「ホイトコ滑り出し窓」をつくります。
正直、思い描いたサッシは高価格だったこともあって、それなら窓や扉も自分好みになるように作ってしまおうとなったのです。
道のりは長くなりますが、少しずつ・のんびり小屋づくりをすすめてます。
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※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さい。