ひとりで小屋づくりをはじめたのですが、ほんと一日の大半がひとりです。ひとりで黙々と作業する時間が好きで良かったと実感しているところです!
基本「ひとり」作業してますが、たまに家族に手伝ってもらうことも・・・。
前回、小屋の位置が決まる重要な準備作業、「地縄張り・水盛り・遣り方」を行いました。
今回は、水糸で示した20ヶ所の場所にコンクリート束石で独立基礎を作ります。
完全独学・素人施工の様子をお届けしますので、良い子はマネしないでね!
※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さい。
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独立基礎 使用した材料・工具類
使用した材料
・コンクリート羽子板付き束石H300×180×180 14個
・コンクリート束石H300×180×180 6個
・砕石
・セメント
・砂
・砂利
使用した道具類
・スコップ
・つるはし(小)
・箕(み)
・下げ振り
・土のう袋
・水準器
・スケール
・トロ舟
・手クワ
・バケツ
・コテ(スコップ)
独立基礎「束石」の穴を掘削する
敷地の土地が若干傾斜しているため、束石が地面(GL)に埋まりすぎないように、また出すぎないように掘削していきます。
水糸の交差点「下げ振り」を使って地面に印を付ける
「2本の水糸が交差した点」 = 「基礎(束石)の中心点」
二人作業で下げ振りの指した点に印を付けていきます。
400mm角の穴を掘削する
束石の底面寸法180mm角に対し、位置調整できる余裕をみて400mm角で掘削していきます。
まず芝生をカットして剥がします。
木材の端材を400mmの長さで切り出し、ものさしとして使います。
ものさしの中心を中心点に合わせて、スコップの剣先で芝生を切り刻んで剥がせるようにします。
小屋の底部になる芝生を全面剥がそうとも考えましたが、手間が増えるため止めました。
陽も当たらないし、そこまで芝生が成長しないだろうと考えましたが、どうなることやら。
まず張り巡らせた水糸を一旦取り外します。
水糸があると、移動するたびにいちいち跨いだり、引っかかって水平がズレる心配をしないといけないです。
ということで、作業の邪魔にならないように一旦取り外しておくとスムーズに掘削作業が進められます。
ひたすら穴を掘ります。
掘削した土は、残土置き場をつくって仮置きするか、土のう袋へ入れます。
土のう袋へ入れておくと、後々運搬する際にそのまま運べるので二度手間になりません。
しかし、結構な量の土を何度も車で実家の畑に運搬しましたね。
束石を仮置きして位置を確認する
ある程度穴を掘ったら、束石を仮置きして、位置を確認します。
400mm角で掘ったつもりでも、掘り下げると狭くなってしまい、また掘り進めるの繰り返しでした。
最終的には、束石(底辺180mm角)の位置を調整できる余裕がないと、正確な位置に据え置くことができなくなってしまうので注意しましょう。
なんと手掘りで掘削した土の量:1.3㎥、重さ:1.7トン
思った以上に土を運んだ気がしたので、ざっくり計算してみました。
基礎断面図の寸法で単純計算すると容積は
0.4m×0.4m×0.3m×20箇所=0.96㎥
土の単位重量(盛土:粘性土)1.8tf/㎥とすると掘削土の重量は1.7トン!
1.8tf/㎥×0.96㎥=1.7t
掘削した土は、ほぐれるので必ず掘削する前の土量より多くなります。
ほぐし率を1.3とすると掘削土の体積は1.3㎥!
ほぐし率1.3×0.96㎥=1.3㎥
独立基礎 準備編 束石を据付る前に
羽子板付き束石の向きは束柱の外側に
外周部の羽子板付き束石16個は、羽子板(上記図の青色)が土台を支える束柱の外側になるような向きで据え付けます。
素人施工ですのでどれほどの効果があるのか分かりませんが、束柱を16個の羽子板で囲うことで、少しでも地震などの揺れに抵抗できればと考えました。
コンクリート束石は水に付けておくと密着度が上がる
コンクリートは多孔質で水を吸うため、束石を据え付ける前に水に付けておきましょう。
こうすることで束石の接着面の急激な乾燥を防ぐことができます。
束石と流し込んだモルタルやコンクリートとの密着度が上がり強固に仕上がります。
束石が水を吸うと、色が変わるのでよく分かります。
束石H300の1/3程度を1日水につけておきました。
【水ためプールの作り方】
・ブルーシートを2重に折り重ね、コンクリートブロック等で囲う
取り外していた水糸を張り直す
取り外しておいた水糸を束石の据え付け作業の前に再度張ります。
スケール用の束柱をつくり正確な据付位置を確認する
束石の位置を正確に測るために、束柱と同じ太さ「90角材・長さ260mm」で用意します。
この長さ260mmは「束石上端~水糸」までの高さです。
木口には中心からX、Y方向にマジックペンで線を入れます。
これで束石の上にスケール束柱をのせれば、2本の水糸交点との位置がズレていないか確認することができます。
モルタル、コンクリートをつくる
モルタルやコンクリートの作り方、配合の違いはこちら↓↓↓
独立基礎 設置編 コンクリート束石を据え付ける
砕石を入れタンパーでしっかり転圧する
まず砕石などを掘削した穴に投入します。
今回は菜園を解体した際に発生したコンクリートブロックの破片や掘削で出た石などを使用しました。
転圧不足で基礎が沈下してしまうことを防ぐために、これでもかって言うぐらい、しっかり固めよう!
失敗しない自作タンパーの作り方↓↓↓
モルタルまたはコンクリートを流し込み束石を据え付ける
モルタルやコンクリートを少し多めに入れ、束石が若干高くなるぐらいの位置から、水準器とスケール用束柱をつかい、水平と高さを合わせていきます。
モルタル(セメント+砂)の方がコンクリート(セメント+砂+砂利)よりも砂利を含んでない分、水平の微調整はしやすいです。
今回、モルタルとコンクリートの両方を試した結果、束石H300が重いため調整のしやすさは変わらなかったです。
ということで、途中からは砂利を混ぜ合わせてコンクリートを使いました。
レンガやブロックの積み上げなどの微調整にはモルタルが適していると感じたよ!
水糸の交点の位置にピッタリ合うように、ゴムハンマーなどで叩きながら微調整します。
束石が低すぎる場合は、もう一度束石を持ち上げてモルタルやコンクリートを入れて高さ調整します。
束石の高さより水糸の交点X,Y方向を優先的に合わせる
素人が重い束石を3次元調整するのはホント難しいです。
ここでは束石の高さよりも水糸の交点X,Y方向に優先的に合わせます。
最終的な土台の高さ(水平位置)は、束柱の高さで調整します。
地味だけど、とっても重要なこの作業を20ヶ所くり返して、独立基礎の完成です。
今回は、水糸で示した20ヶ所の場所にコンクリート束石で独立基礎を作りました。
次回は、土台づくり「防腐剤注入の加工木材を使わずに桧(ひのき)90角で土台をつくった理由」です。
※基本的に素人施工なので技術的に保障されるものではありません。参考とされる場合、くれぐれも自己責任で施工して楽しんで下さい。