板をつなげて大きな板を作りたい!
トリマーでビスケット穴を彫りビスケットジョイントを使って、なるべく「安価に!」板をつなぐ(板はぎ)方法を紹介します。
・必要な工具類
・トリマー&ビスケットジョイント 板つなぎ(板はぎ)方法
この方法で大きな板をつくり、テーブル用の天板をつくりました!!
テーブルの天板に使えるほどの大きな板は高価です。しかも、ウッドショックで木材の価格も高騰していてダブルパンチ。
端材をつないで大きな板を作れたので、材料を有効活用にもなりました。
少しでも参考になれば嬉しいです。
必要な工具類
ビスケット(makita#20ジョイントカッタ用)
トリマー(藤原産業 E-Value 450W EWT-450N)
セットするビット軸径6㎜に対応するトリマーであればOKです。
今回使用したトリマー(藤原産業 E-Value 450W EWT-450N)は、初心者がDIY目的でトリマーの購入を計画しているのであれば、本製品は価格がお手頃で使いやすいのでオススメです。溝堀や角取り加工に重宝します。
トリマービット KERVビスケットジョイントセットK705-6204
KERVビスケットジョイントセットK705-6204 6㎜軸・刃径40㎜・刃長4㎜)「オフの店 Web Shop」のみ購入できます。
※3つのベアリングを替えることで、市販の3サイズ(#0、#10、#20)のビスケットに対応するミゾが切れるのでおすすめです!
<3つのベアリング付> ベアリング径:16mm、19mm、22mm
クランプ(自作 寸切りボルトクランプ)
2mの寸切りボルトを使って自作した長尺クランプです。このサイズのクランプはとても高価ですが、自作すれば1セット約1,000円で作れますよ。
【長尺・寸切りボルトクランプ】簡単・安い・作り方、1セット1000円
木工ボンド
コスト比較
トリマー、トリマービット、自作クランプ2セットであわせて約15,000円の工具投資で大きな板をつくることができました。
僕はトリマーを所有していたので、実際に追加したのはトリマービットと自作クランプ2セットで約6,000円です。
ビスケットジョイントカッターという専用工具(実勢価格2~4万円)と比較すると、かなり安価にできます。ただしその分、手間がかかりますけどね!
トリマー&ビスケットジョイント 板つなぎ(板はぎ)方法
使用した板
今回は、厚さ28mmの杉板で、大きさがそれぞれ異なる3枚の板を「ビスケット#20」でつなぎます。
板はぎすると約1,700mm×460mmサイズの板ができる予定です。
接合面がキレイに合うように端部をカットして面を出します。
ビスケット穴加工を楽にするための「けがき線3本」
図のとおり、「トリマーを前後20㎜」うごかすことで「ビスケット幅60㎜」の穴を開けることができます。
トリマーテーブルなど持っていれば別ですが、ない場合は上記のようにすると姿勢が保てて安定して作業することができブレにくくなります。
ベースプレートをけがき線まで動かすことに集中できるので初心者でも安全に作業をすすめられます。
ビスケット穴加工の精度が良くないと、板接ぎで目違いがおきる原因となるので、トリマーがぶれないように動かすことが重要です。
「トリマー可動域」が分かるように3本の線をけがき、「トリマーベースプレート」の端をけがいた両端の線まで動かすことで、「ビスケット幅」と同じ幅の穴を開けることができます。
※けがき線の幅は、トリマービット径やトリマーベースプレートのザイズによって変わるので良く確認!
計12個のビスケット穴を開けました。
板の幅460㎜に対し、「ビスケット#20 3枚」×「接合面 4面」。
実際にビスケットをはめて納まりを確認しましょう。
ビスケットジョイント(接合)
木工ボンドをたっぷり塗布して接合面を合わせます。
ビスケットがボンドの水分を含んで膨張することで、強固に接合されます。
クランプでしっかり挟み込み密着させ、一日乾燥させます。
接合部がしっかり乾燥したら、板の端部をカットして整えます。
板はぎ完了です。
トリマー&ビスケットジョイント 板接ぎまとめ
いかがだったでしょうか!
端材をつなぎ合わせて、大きな板(約1,700mm×460mm)が完成。安価に板をつなぐ(板はぎ)方法を紹介しました。
・必要な工具類
・トリマー&ビスケットジョイント 板つなぎ(板はぎ)方法
手間はかかりますが、板はぎができることでDIYの幅がさらに広がりますよ!
少しでも参考になれば嬉しいです。