2020年10月31日(土)に鈴鹿山脈 最高峰の御池岳1,247mへ紅葉を楽しみながら、家族4人で登ってきました。
今回、ファミリー登山に御池岳をチョイスした理由は、山登り初心者の嫁ちゃんや子供たち(小6・小1)に山登りを一層好きになってもらいたいと思って、いつもとはちょっと違う景色や雰囲気を味わえるところにしました。
結果は、距離・時間・累積獲得標高のすべてが最高記録となり、家族みんな頑張りましたよ。
そしてきっと、一味違った山の魅力を感じて楽しんでくれたと思ってます。
御池岳(おいけだけ)
御池岳(おいけだけ)は、滋賀県東近江市の鈴鹿国定公園内にある標高1,247 mの山。山腹の北東面は三重県いなべ市との境界に位置する。鈴鹿山脈および東近江市の最高峰。
山体は古生層の石灰岩からなり、藤原岳とともに鈴鹿山脈の北部石灰岩地帯に位置する。南北約3km、東西数百mの広い平らな空母のような山容の山頂部は「テーブルランド」と呼ばれている。山頂部には多くのドリーネの池とカレンフェルトが点在するカルスト地形が見られる。最大の池は、日本庭園近くの元池で、その南東には真ノ池がある。山頂部は丸山とも呼ばれ、山頂の西端には、ボタンブチ及び天狗の鼻と呼ばれる、崖の上の展望地がある。山頂からは御在所岳など鈴鹿山脈のほとんどの山が望める。遠く伊吹山、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプスや恵那山などを望むこともできる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
御池岳の魅力は、なんといっても標高1,000m前半の頂上周辺に広がる独特の景観が楽しめるテーブルランド。
いつもの山登りであれば山頂から景色を見て下山しますが、御池岳は山頂周辺がテーブル状の地形となっており、一般的な山のイメージを変えてくれる変化にとんだ山なのです。
登山マップ 鞍掛トンネル駐車場→鈴北岳→御池岳→ボタンブチ ピストンルート
主な2つの登山ルート
・「鞍掛峠ルート」:駐車場からすぐ鞍掛トンネルの上へあがって、北側稜線から山頂を目指す
・「コグルミ谷ルート」:駐車場から少し舗装路を下り、国道307号線の中腹から谷筋を伝って山頂を目指す
今回は「鞍掛峠ルート」です。なんといっても尾根歩きで景色が開け、絶景を楽しみながら登ることができます。
また、体力のない初心者や子供にとっては、スタートが標高620mからできるので山頂までの高さが比較的短いのも魅力です。
時間 : 8:00
距離 : 9.1km
上り : 817m
鞍掛トンネル駐車場~鞍掛峠~鈴北岳
7:20 鞍掛トンネル駐車場へ到着、残り2台分のスペースがあったので、滑り込みセーフで駐車することができました。
余裕をもって7時までには駐車場に入らないと止められない可能性があるので注意が必要です。
7:45 鞍掛トンネル駐車場を出発。
初心者ファミリーなので何かと準備も時間がかかりますが、今日は家族みんなに楽しんでもらうためにサポートに徹します。
鞍掛峠までは、幅の狭い登山道です。ざれていて滑りやすいところもありますが、少し前に子供たちのために購入したトレッキングシューズのおかげで、快調に登っていきました。
8:15 鞍掛峠に30分で到着。
8:20 この日の天気は、朝は北風が残り、尾根に出ると少し寒さを感じましたが、昼間は微風快晴の予報で、秋の山登りには最高の一日となりました。
紅葉は少しピークを越えた感じでしたが、それでも十分に秋を感じることができます。
9:10 子供たちは落ち葉をかき集めて、落ち葉シャワーで楽しそう!
9:30 標高1,000m付近、樹林帯を抜けて稜線歩きです。
登山道は霜柱や霜が解けて、少しぬかるんで歩きにくいですが、周りは苔の絨毯が!!
はじめてのふかふか苔じゅうたん、朝日を浴びてほんわか暖かいこともあって、子供も嫁ちゃんも「気持ちいい~!」って、感触を楽しみました。
9:50 標高1,000mとは思えない景色のステキな登山道です。
そして、みんなでカタカナ言葉を使わない会話ゲームをしてワイワイ楽しみながら、ゆーっくりと登ります。
10:15 伊吹山、白山、北アルプス、乗鞍岳、御嶽山、中央アルプス・・・遥か遠くの山々まで見渡すことができます。ホント、気持ちイイ!
10:20 最初の目的地、鈴北岳に到着。
ここからがテーブルランドの始まり!でも、行きは写真を撮ってないいんです。アハハ!反省!
御池岳~ボタンブチ
御池岳の山頂は、眺望があまりよろしくないのが残念なところ。
多くの登山者がここでランチをしていましたが、せっかくここまで来たのなら、景色の良いところまで行ってランチにしようと、疲れている子供たちを説得してボタンブチへ向かいます。
11:35 みんなお腹が空きすぎちゃって、天狗の鼻をスルーしてボタンブチへ到着。
疲れすぎてテンションダウンした長女の目には、まわりの絶景も入らず・・・。
ボタンブチから奥の平方面の眺め。
ボタンブチの眼下にはT字尾根、崖の上からの眺めは絶景です!
御在所岳・釈迦ヶ岳・竜ヶ岳・藤原岳、鈴鹿の山々が見渡せます。
12:00 おにぎりとカップラーメンをペロッとたいらげて、食後のまったりタイム。
快晴で風もなくて、気持ちよすぎて、いつまでもゴロゴロしたくなるね~。
帰りのルートは、テーブルランドを周回しようとも考えましたが、最短距離で帰りたいとの賛成多数でピストン即決。
そりゃそうだね。無理は禁物です。
天狗の鼻~鞍掛トンネル駐車場
12:30 空腹を満たして、しっかり休憩もとったので、みんな元気に復活して下山開始です。
天狗の鼻の向こうには、琵琶湖もキレイに見えました。
天狗の鼻で記念撮影。子供たちは何回もジャンプさせられてました(笑)
御池岳と鈴北岳の間となるこの区間が、見どころの「日本庭園」や「真ノ池」があったりと景色を楽しめます。
広い平らな山頂部のテーブルランドは、大きなアップダウンもなくて、のんびり散歩気分で歩けるので、鈴鹿の山のなかでも一番好きなところかも。
13:30 雲ひとつない青空。鈴北岳までの登り返しです。
13:50 鈴北岳の山頂を通過して、あとは下るだけ。
景色が素晴らしいので、疲労はあるけどテンションは上がったまま。
鞍掛峠から駐車場までの下りルートは、登りのときに以上にザレている影響を受けやすくて滑りやすいです。
子供たちも踏ん張りがきかないところもあって、ズリズリ滑っていたところが何か所かありました。道幅も狭いので注意が必要です。
15:20 ルートタイム8時間。ケガもなく無事下山することができました。
まとめ
今回の山登りは、「家族に一味違った山の魅力を伝えたい」という想いで計画しました。
北アルプスや中央アルプスまで見渡すことができた鞍掛峠から鈴北岳までの尾根ルート。
広がった草原があったり崖があったり、ふわふわの苔のじゅうたんがあったり、もののけ姫に出てきそうな森があったりと変化にとんだ御池岳山頂部のテーブルランド。
そして、終始その魅力を引き立ててくれた天気の神様に感謝します。
結果的に、みんなに伝わったかは正直わかりませんが、いつもの近所の低山とは一味違った、素晴らしい時間をいっしょに過ごすことができて家族の思い出となったので良しとします。
子供たちや嫁ちゃんから、いつの日か「まえに登った御池岳行ってみたい!」っていう言葉を聞けるのを楽しみにとっておきます。
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