この「水盛り」のやり方をマスターして水平をだすことができるようになると、
ウッドデッキ、ウッドフェンス、パーゴラ、サイクルポートなどやコンクリートブロックを積む作業など、様々な基礎づくりに使えるので、ガーデニングや外構のDIY作業の幅が広がります。
では、その手順を解説します。
水盛り(みずもり)とは
「バケツの水面」と「ホースの水面」の高さはいつも同じになる性質を利用します。
ホースを持ってすべての杭に同じ高さの印をつけることで、その杭の印が「水平の印(基準)」となるのです。
準備する道具
・透明なホース(直径10ミリ程度)
・バケツ
・水
・台
・ひもまたはクランプ等(ホースをバケツに留めるもの)
ホースの長さは、小屋を建てる土地の真ん中にバケツを置いて、四方の遣り方(やりかた)の杭にとどく必要があります。
少し長めのものをホームセンターの切り売りで購入しましょう。
水盛りの手順・ポイント
(1)水を4/5程度満たしたバケツを中央に設置する。バケツを安定させるためにもブロックなどの台に乗せる。
(2)バケツ水面の高さが杭に印をつけるおおよその位置となるので、適当な台で嵩上げして調整しよう。
(3)ホースをバケツに設置して、バケツから抜け落ちないように紐やクランプなどで留めて固定する。
【注意するポイント】
・バケツの縁でホースがつぶれたり折れないようする
(4)ホース内に水を満たすために、ホースの先に口を付けて吸い込みましょう。何度か吸い込んで先端を指で塞ぐを繰り返し、吸い口まで水がくると完了です。
ホース内の水がバケツを超えてからホース先端をバケツ水位より低い位置にすると一気にホース内に水が充満します。
(5)ホース内に空気が残ったままの場合、この空気が作業中に抜けると水面の高さが変わってしまうため、ホース内に溜まっている空気をしっかり抜きます。
【注意するポイント】
・ホース内の気泡で水位が狂うため、空気をしっかり抜く
・ホースが途中で折れていないか確認する
(6)すべての杭をまわり、ホース水面の高さと同じ位置に印を付けます。
一本目の杭の印を付けた時に、ホースにも印を付けます。
ホースを移動するときは先端を指で塞ぎ、離すときはゆっくり少しづつ行う。ホースの印と水面が合うと、一本目と同じ高さになります。
ホースにつけた印に水面を合わせないと、ホースが短くなったり長くなったりして、「ホース内部の水量が変わる」⇒「バケツ水面の高さが変わる」⇒「水平が狂う」となります。
【注意するポイント】
・一本目の杭の印を付けた時に、ホースにも印を付ける
・ホースの印に水面を合わせて、水の動きが安定してから杭に印をつける
(7)念のためにもう一度すべての杭にホースをあてて、水位の高さにズレがないか確認しましょう。
基礎工事でもっとも重要な水平を取る作業…「水盛り」について解説しました。
ホースとバケツがあれば水平を出すことができるので、「水盛り」のやり方をマスターしてガーデニングや外構のDIY作業の幅を広げましょう。
ちょっと慣れれば簡単に正確に水平がとれるようになりますよ。
つづいて、「遣り方(やりかた)・・・杭と板を打って水糸を張る作業」についての解説(準備中)です。
少しでも参考になれば嬉しいです。