マイホームのちょっとしたスペースに収納ができるようにウッドボックスを何個かつくってきたので紹介していきたいと思います。
ウッドボックスシリーズの最初は、主にキャンプなどのアウトドアで使用することを目的につくってみたウッドボックスです。
イメージ
建築廃材を使うので、サイズは廃材からとれる寸法と運搬しやすい大きさとなるようにイメージをまとめました。
デザイン
無垢のフローリング材は、反りや割れを防止するために裏面に裏溝が付いています。施工時には余った接着剤を逃がします。
そこで、そのままフローリング表面をウッドボックスの外面にしても面白みがないと思い、裏溝が付いている裏面をウッドボックスの外面にすることにしました。
特に施工の手間が増えることもなく、裏溝がアクセントになってオシャレ度アップかな!
材 料
側面
・無垢杉板フローリング材(建築廃材) 幅145㎜×厚さ15㎜ 長さ530㎜/4本、280㎜/4本
・杉角材(建築廃材) 幅43㎜×厚さ20㎜×長さ275㎜ 4本
底面
・コンパネ(建築廃材) 厚さ15㎜
・脚 杉板 幅30㎜×厚さ15㎜×長さ280㎜ 2本
取っ手
・綿ロープ Φ10㎜
天板
①杉板天板
・杉板 幅89㎜×厚さ13㎜×長さ310㎜ 6本
・杉角材 幅30㎜×厚さ15㎜×長さ500㎜ 2本
②ロール天板
・杉板 幅45㎜×厚さ15㎜×長さ310㎜ 10本
・ビーズ 12㎜
・ショックコード Φ2.5㎜
施工手順
ボックス組立て
上記しの材料寸法でカットしたものをヤスリ掛けします。
側面はフローリング材を2枚ずつ、サネを組み合わせてビス(コーススレッド)を打ちます。
サネとは
フローリングの側面にはサネがあります。出たほうのサネを凸サネ(オザネ)、凹んだほうのサネを凹サネ(メザネ)と呼びます。
ビスを打つまえには、必ず下穴を開けましょう。このひと手間が板の割れ防止になり、組み立て作業もスムーズに進みます。また、ビスとセットで木工ボンドの塗布も忘れずに!
側面の上側は凸サネ(オザネ)が5mm出ていますので、カンナで平らに削りました。この作業は、組付ける前にやっておくべきでした。
内面は、こんな感じです。ボックスの脚は、底板の内側からビスを打ち、室内で使用してもビスの頭でフローリングが傷付かないようにしています。
ボックスの取っ手は、金属や革などありますがコスパで綿ロープとしました。
ボックス側面にΦ10㎜の穴を開けてバリをとり、ロープを通します。念のため、荷重を分散させるために内側に当て木を入れておきました。
天板組立て
杉板天板
すのこ状に杉板に角材を当ててビス留めしました。
塗装は、愛用のワトコオイル(ウォルナット)、ボックスはワトコオイル(ナチュラル)を組み立ててから塗ったので、裏側は適当です。
表面はこんな感じです。フラットなので、モノを置いたり、椅子代わりに腰かけたり、何かと便利に使えます。
ロール天板
穴を開けた杉板とビーズにショックコードを通して、端部を結んで止めれば出来上がり。
使い勝手は、はっきり言って良くないです。改良の余地あり。
完成
特に手間が増えたわけでもないのですが、フローリングの裏溝(スリット)がアクセントになって、カッコイイ仕上がりになって満足です。
廃材に余裕があったので、ボックスを2個つくっていました。
ロール天板のショックコードはブラック系のほうが落ち着いてみえるかな。
そしてなんと、ボックス2個を重ねることができるのです!上のボックスの脚がクサビになって、重ねてズレることもありません。
しかし、そんなに重ねて使うときは無いんですけどね(笑)
これからのウッドボックスの活躍と経年変化に期待したいと思います。